うつからの脱出―プチ認知療法で「自信回復作戦」製造業で人事の仕事をしており職業柄うつ病についての知識はそれなりに持っていたにも関わらず、
自分が思いがけず課長昇格した時に、いわゆる「昇格うつ」になってしまいました。
昇格から半年、じわじわとアリ地獄にはまっていくように自分がうつに落ちていく恐怖の感覚は、
回復して数年経った今でも忘れられません。
うつ病になって1年は、良いお医者様との出会いに恵まれなかった事もあり、暗闇の中でただもがい
ているような時間を過ごしていました。
そして1年後に良いお医者様・カウンセラーの先生と出会うことが出来、少しずつ回復への道を
手探りし始めた時に、この本にも巡り合うことができました。そして、この本によって救われました。
うつ病が心身が疲労困憊した状態からくることや、うつ病での感情の起伏の激しさやそれとは正反対
の無感覚な状態のどちらもが(うつ病から)我が身を守る為の自然の防御策であること、etc.,,
うつ病になって一層自分を責めがちだった心に、「自分が悪い訳じゃない」「苦しいのは私だけじゃ
ない」という事をわかりやすい表現で説明してくれて、重苦しい気持ちを軽くしてくれたのがこの本
でした。
その上、少しでも自分自身を楽にする方法のヒントをたくさんくれています。(よいとこ探し、光の
シャワー等etc)
独特の論理構成の為、下園先生独特の世界に入れない方もいらっしゃると思います(特に頭の良い方
)が、認知療法や各種療法を試したけれど思わしい結果が出ていなという方は、是非騙されたと思って
論理的な批判する前に一度下園療法を試してみて下さい。 頭で考え批判していた時には想像できな
かった変化が待っているかもしれません。
私自身、うつで苦しむ友人(結構たくさんいるんですね、これが)にはこの本をお勧めしていますが、
回復に役立っている感覚8割です。
お勧めです。
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