NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる脳をコンピューターにたとえれば、病は、ハードウェアの故障とソフトウェアのバグやコンピューターウィルスの感染にたとえられるでしょう。コンピューターなら、ハードの故障は修理、ソフトのバグは修正、ウィルスの対策にはワクチンソフトのインストール、と言った具合に、個別に対処できます。
ところが、心は厄介。ハードとソフト、個別の対処では病気の完治は難しそうですね。(心のハードは、脳の神経細胞や神経伝達物質、ホルモン分泌などに相当し、心のソフトは、その人の人間関係の結び方や人生観、世界観などに相当するとして。)
心の病では、ソフトの問題が深刻で長引けばハードまで故障し、ハードが故障すればソフトにバグが発生したり、ウィルスの感染を防げなくなったり、あるいは逆に、ハードが故障してもソフトの運用で症状を緩和できる場合もありそう。
したがって、心の病には、ハードの故障を補う投薬と、ソフトを治療するカウンセリングと、両方が重なりあって、やっと治療効果が継続するというのは、当たり前の事ですよね。
ところが、その当たり前の事が、日本の医療現場では、なかなか実現できていないと言う現実が、良く解りました。怒りを通り越して、情けなくなります。学問の根幹であるべき哲学が不在のまま、バラバラに輸入された枝葉の学問が、派閥対立をして立ちふさがっている。ホントに情けない。
しかし、最後の方に紹介されている先進的試みに、わずかな希望を見つけました。良い方向に向かうよう、願っています。こんな問題こそ、6年間も身分保証されている参議院議員の出番だと思いますが、どうなっているのでしょう?
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