ロングテール(アップデート版)―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 (ハヤカワ新書juice)「ロングテール」という言葉を世に広めた、米ワイヤード誌編集長の著作。の改訂版。
「ロングテール」の紹介については第1章で済む。
あとはいろんな事例だ。
分厚い本であるのに、すぐに退屈になってしまう。
(どうして英語の本ってこうダラダラダラ?…って書いてあるんだろう。。読みづらい。。)
だが、この本に「ロングテールとは」ということを期待して手にとったわけではない。
他の何かだ(じゃあ何だというと具体的に答えられるわけではないが。。)。
この本から得た最も重要な気付きは、グラフのヘッド、テール、そしてその間に置いて、生産者の動機が異なる、ということだ(第5章)。
テクノロジーの進化とその恩恵を大衆が受けることで起こった消費・生産活動の変化。
これが最も大きなテーマであるから、『ロングテール』というタイトルではあるが、オープンソースや(彼の最新著作!)フリーミアムのことにも多少ながら言及している。
舞台がアメリカの消費市場なうえに、経済誌として多面的な切り方がなされていることと、ダラダラ?とした書き方がされているために読みづらい部分があったが、今後の経済・ビジネスの在り方、のみならず、大衆の生産・消費行動を理解・予測する上でも(つまりマーケティングだな)歴史的意義を持つ一冊となるかもしれない。
最後に、Webの世界を楽しむ人向け(?)に一言。
「ウェブの世界を商品の市場だと思うのはやめて、意見の市場だと思うようにしよう。」
(第15章終盤)
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