 肺炎の画像診断と最新の診療 医療現場で肺炎と戦ひ続ける内科医として、これから肺炎について学ぶ医学生と研修医に、この本を推薦する。??医学部の学生が、経済的理由から肺炎の単行本を一冊だけ買ふとしたら、この本を買ふのがいいと思ふ。??肺炎の起炎菌の生物学的特性、疫学から始まって、どう言ふ患者（老人、ＣＯＰＤ患者、小児、術後患者、など）にはどう言ふ肺炎が多いか、その場合は、先ず、どう言ふ理由から、どう言ふ抗生物質を、投与するか、と言った事を、理路整然と述べて居る。即ち、ただ、医学的事実を書き並べるのではなく、理由をきちんと語り、こう言ふ患者を見たら、こう言ふ起炎菌による肺炎の可能性が高いから、こう言ふ検査をして、この抗生物質を使ふのが良い、と言ふ風に、論理的に説明がされて居るので、医学生や研修医が肺炎について読む最初の本としては、この本を薦める。
ただし、画像診断に関する本ではないので、悪性腫瘍など、肺炎以外の疾患を含む肺の画像診断の本は、他に買ふ必要が有る。
（西岡昌紀・内科医）
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