ミスを防ぎ、仕事をスムーズにする オフィス事務の上手なすすめ方 ファクスを送信する、コピーをとる、書類を整理するなどの基本的な事務処理のノウハウを記述した本。
いかにミスを防ぎ、ムダを省くかという面で、具体的なノウハウがていねいに語られています。
私の経験でも、たとえば「書類をコピーして、封筒に入れて、セロテープで封をする。同じものを10通つくる。」程度の事務作業でも、手際のいい人とそうでない人がいるものです。また、しっかりした人は、工夫をするため、同じ仕事を2度目・3度目にするときはいっそう上手にこなせるようになります。
まさに、「仕事がでいる人」は、軽易な事務作業でも、宴会の幹事でも何でもできるし、反対に「仕事ができない人」は何をさせてもできないのです。
この本を読めば著者がどんな仕事にも、とても緻密に工夫を重ねて自分のスキルを高めていることがわかります。
仕事をする人は、このような本をしっかり読んで、自分なりに工夫することはたいへん意味があると思います。
ただ、私の場合は、次のように感じました。
・紹介されているスキルは基本的なものばかりで、ある程度の年限、しっかりと自分のスキルをあげようとしてきた人には目新しいものは少ないと思われる。
・想定されている業務は、定型的なものが中心。また、主に「上司に指示される」立場の人を想定している。なので、「いかに創造的な新しい企画を生み出すか」とか、「部下にいかに効率的に仕事を割り振るか」とかいう高度な業務は対象としていない。
主に、仕事をはじめて1・2年の人が、基本をおさえるために読むのに適した本です。
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