ウイニー―情報流出との闘い (宝島社新書) 自分が勤務している会社も、ここ2?3年で社給PCのデータ管理は格段に厳しくなった。USB等個人用メモリー使用は御法度だし、社外メール添付ファイルも強制暗号化等必要になった。これもあれも、恐らくはこの「ウィニー」のせいで間違いなかろう。
防護措置のある程度は、やむを得ないと思うし、無条件に協力もするが、なにか釈然としない気がする。というのも、自分を含めて大多数の人間は無関係だし、一人前の社会人なんだから、いけないことと大丈夫なことの分別はあるのが大多数であろう。でも、登山のパーティ(隊列)の移動速度を決めるのは、その中で最も体力のない人間のスピードになることと同じように、こういった社員の規則を決定するルールが、もっともモラルの低い人間の仕業の防止ルールになっていることが、問題の本質だと思う。
この本は、ある程度知っている人にはあまり面白くありません。もっと詳細に事例を調べるとか、経緯を時代背景を含めて詳しく解説するとかして欲しかった。得られたことは、ウィニー(Winny)の語源が分るくらいでしょう。
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