水虫は1ケ月で治せる!―爪水虫も3ケ月で治せる!水虫の専門家が水虫全体にわたってわかりやすく説明した本です。現代医学の水虫の治療法がわかります。つぎのようなことがわかります。
1 白癬菌が皮膚についても、菌糸を伸ばし角質層の中に入り込むには、湿度100%の環境下では24時間かかる。だから1日1回足を洗い、白癬菌を洗い流すとたとえ白癬菌が皮膚についても水虫に感染しない。ただしアカすりなどでゴシゴシこすると角質層が傷つき短時間で水虫に感染することがある。
2 アトラント(neticonazole hydrochloride)、アスタット(lanoconazole)、ラミシール(terbinafine hydrochloride)のような比較的新しい薬は抗真菌作用が強く、短期間の外用で完治することが多い。
3 水虫の外用剤は風呂上がりに塗るのがよい。風呂上がりは角質層がふやけて柔らかくなっているため、薬が角質層に浸透しやすい。
4 爪は硬いため外から外用薬を塗っただけでは爪の中にいる白癬菌までとどかない。それで爪の水虫の治療には飲み薬を飲む必要がある。ただし病変が爪の先端に留まっていて爪があまり厚くない時は外用薬の治療だけで治ることもある。
5 爪の水虫はラミシール(terbinafine hydrochloride)1錠(125mg)を1日1回服用、またはイトリゾール(itraconazole)2カプセル(100mg)を1日1回服用することを6ヶ月続けることで8割程度が治る。これらの薬を1?2ヶ月飲むと、爪の根元にピンク色の健康な爪が生えてくる。イトリゾール(itraconazole)8カプセル(400mg)を1日2回に分けて1週間飲み、その後3週間休薬する。これを3サイクル繰り返すというパルス療法もある。
6 絹やナイロン製の靴下は繊維の間から白癬菌が出入りするから、靴下をはいているから水虫に感染しないということは決して言えない。
|