必ず役立つ!肝炎診療バイブル-研修医・レジデント必携―各種ガイドライン準拠タイトルの通り慢性肝炎の治療指針を示したもので、具体的な治療法が述べられている。次のようなことが、書かれている。
1.HBVの感染経路は、母児感染(垂直感染)と幼少時の垂直感染が多いが、成人期までに85%?95%はHBe抗原からHBe抗体に変化し、HBe抗体陽性無症候性キャリアに移行する。
2.Hbs抗原陽性でもHBe抗原陰性でALTに異常がないならBe抗体陽性無症候性キャリアであることが多く、6?12ヶ月毎に肝機能検査をし、血算、プロトロンビン時間、ウイルスマーカー、腫瘍マーカーを適宜追加検査するだけでよい。
3.C型慢性肝炎では、肝臓の線維化の程度に応じて発癌リスクが高くなる。
4.肝臓の線維化は血小板数で80%推定することができる。血小板15?18万はF1、13?15万はF2、10?13万はF3、10万以下はF4である。
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