墨 2007年 02月号 [雑誌]着付けを覚え、キモノ好きが嵩じてお茶を習おうと決心した際にこの本を入手しました。季節にそって歳時記的にキモノや茶人としての常識が書き綴ってあり、美しい夢を見るような気持ちでを繰り返し読むうちに、私のキモノ人としてのスキルも確実にワンランク上がったように思います。色々と細かい決まり事がすんなり受け入れられたのも著者の豊かな表現力と美しい言葉による文章の賜物ではないでしょうか。著者と私は流派は違うのですが、おかげさまでお稽古からお茶会までキモノで困ったことはありません。「これにはこれを合わせなさい」といったような応用の利かないハウツー本ではなく、読む人の絵心、茶心を育ててくれるやさしい先生のような一冊です。
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