図解入門 よくわかる最新通信の基本と仕組み通信の常識―通信技術の意味と役割を基礎から学ぶ (How‐nual Visual Guide Book)秀和システムから出ている図解シリーズで、通信に関する内容を一冊にまとめたもの。一口に「通信」と言っても指すものは幅広いが、本書では以下の目次の構成からわかるように、通信に関して知っておくべき内容が網羅されている。
第1章 通信という語があらわすもの
第2章 データを伝搬させる仕組み
第3章 通信は情報のやり取りである
第4章 電話の仕組み
第5章 ブロードバンド通信の仕組み
第6章 無線通信の仕組み
第7章 携帯電話の仕組み
第8章 LANの仕組み
第9章 インターネットの仕組み
第10章 衛星通信
第11章 放送と通信
第12章 IP電話の仕組み
第13章 ユビキタス社会と通信
発売されたのが2007/4/1と新しいので、各分野とも比較的新しい内容まで盛り込まれていて、この分野の概要や基本的な用語、知識を身につけるのに適した一冊になっている。この本で身につけた知識を足がかりにして、各分野のより詳細な本を読めば知識が深まっていくはず。
通信というと、今ではわれわれの生活にはなくてはならないもので、電話や携帯、インターネット、テレビ放送などは、水道のように当たり前のようにそこにあるものという感覚を持ってしまうほど。
しかしこの本を読むと、そういう当たり前のものが、様々な技術や規制の積み重ねから実現されているものだと知って改めて驚いてしまう。(自分の知識がなさ過ぎるだけかもしれないが…)
特に、電波の話や衛星の話などは、これまた自分の事前の知識が足りないだけなのだが、目に見えないこういう技術の上にわれわれの「当たり前の」生活が成り立っているのかと思うとロマンさえ感じてしまった。
と、そこまで思い入れを持つことは普通はあまりないかもしれないが、現在われわれの周りでものすごいスピードで起こっている通信の進歩を知るために、事前に読んでおくと良い一冊です。
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