人材育成の教科書―自分で考え行動できる新入社員の育て方私は新入社員として、今年の3月より研修を受けます。心構えとしてこの本を読みました。一気に読めます。
著者は一部上場企業の人材育成部門のエキスパートです。著者の実体験をその時の会話を交えながら、とても具体的に書かれています。失敗談やその時々の自分の未熟さをも包み隠さず語ってくれ、会話が実際のストーリーとして頭に入ってくるので印象的かつ、楽しく読めます。
本の体裁も読みやすいように重要箇所は太字で表記され、各項目ごとの終わりにはポイントでまとめられています。忙しい方は目次とこのポイント部分を読むだけでも効果があるかと思います。
昨今よく見るテクニック本とは違い、基礎基本を押さえる堅実さがあり、著者の情熱もしっかり伝わってくる良い本です。「読む」だけでなく、「考える」ことを強調するあたりにも人材育成のプロらしさが見えます。これを読めば人材育成や会社、働くことに対する意識が大きく変革、向上するのではないでしょうか。また、自身の成長も感じられるでしょう。
人材育成の最前線にいる方だけでなく、人に対して教える立場にある方、また逆に教えてもらう立ち場にある方にも読んでいただきたい本です。
|