わたしが愛した愚か者 Dojo-道場II (D〓j〓-道場 (2))永瀬 隼介さんの一作目の道場の第二弾。
この作品の特徴は、臨場感あふれる格闘場面。
と書くと、一作目を知らない方は、すごい格闘技の物語かと思うかもしれませんが、
違います。
主人公は、無双塾という史上最強とも称される空手道場の黒帯の空手の達人。
だけど、ものすごいお人よしで、時には、全くと言っていいほど役に立たない。
気は弱いし、優柔不断、そして、彼女にはからっきし弱い。
でも、優しくて、時には損得抜きに人を助ける。
決して、主人公は強くてかっこよくてというような絵空事で描かれてはいません。
そんな主人公を身近に感じることが出来るから、何かにつまずいたり、嫌になったり
した時に読むと、勇気がもらえます。
決して感動して涙を流すような物語ではありません。
でも、読んだ後に思わず背筋を伸ばし姿勢を正して、前を向きたくなる、そんな物語です。
あと、前回に増して脇役、登場人物がいい味だしてます。
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